サンクチュアリ

私の聖域=秘密基地

嗅覚

気になることはすぐ検索できる

モヤモヤの回収

納得する感覚が好きだ

腑に落ちる 気が晴れる

 

ただ 検索しても晴れないことがある

解決しない そもそも答えがないのか

そんな時は、脳みそより感覚に聞く

 

なんとなくの嗅覚

お腹がすいたなと感じる前の感覚

善悪はない 

導かれるような

はじめての道を歩いて分かれ道でどっちに行きたいか選ぶときのような感覚

 

 --着いた

本の匂いに懐かしさを 静けさの空気に少し心地よさを感じ顔がにやける

本を選ぶときはまさに嗅覚

 

振り当てられた言葉と表示されたフォントのラベルの温度感を感じ

自分が欲していることばを探す

検索ではたどり着けない

開いた瞬時に目に入る 意味を読むより早く感じ取る

表現を味わい自分の中に落とし込む

 

見つけられた私の嗅覚に感謝

 

著者の表現した言葉に共感し 自分が日々感じていたもやを晴らしてくれた

その時自分の存在を信じれる

 

日常は小さなイライラで積み重なり

怒りのチリが蓄積されている

燃やしてエネルギーにする場所や意義を見つけられていない

だから火種を付けないように管理している

天気予報を見るように予想を立て危険地帯への回避に努める

他者から見れば無駄な努力のように見えるだろうが

自分の感情を監視してきた私には重要な問題 

矛盾や理不尽、惰性な現象は辛く 視界に入れたくない

他者を容易に寛容できない 今は余裕がない

今の自分に軽さがない

無理に演じたくもない

信じていける嗅覚でもって生きる

美しくも年老い

健康でも時に病む

止まっていても生きている

答えのない道を

そもそも道ではないかも

それは不安と表現されるだろうが

ちらばった破片を集めるように

歩くしかない