サンクチュアリ

私の聖域=秘密基地

誰もいない

接触も密集も好きじゃない。

もともと好きじゃない。

近くに座ってくる人が信じられない。

握手をしようとするおじさんが好きじゃなかった。

目が悪くないのに距離感つかめない人、

聞こえてるだろうに、聞かない人、

見えてるだろうに、ぶつかる人。

電車に乗るのは、戦場へ行くみたいだ。

楽しかったのは中学生ぐらいまでかな。

車に乗って家族と何時間も居ることも好きじゃなかった。

目の前に人がいて安心じゃなくて、不安になった。

カギっ子、お留守番、深夜番組。

夜中の時間って未知の世界だった。

0時を見るのがワクワクした。

初めて徹夜する夜の静けさは快適だった。

朝日が残念な気分にさせた。

今では、当たり前に過ぎる0時。

時間の中に確実に居る実感と空気の感触も感じるくらい覚醒してるような時があった。

5時過ぎの街中を自転車で走る、早朝過ぎて空気濃度が違う眠いのに意識が冴えてる。

そんな時があった。

きっと、もう当たり前に生きてきてる。

失われた感覚。

周波数が変わってる今。

アンテナを張りだして電話していた時。

見えないものを掴もうと右往左往。

今は何が見えてないかも忘れてしまったかもしれない。

あれ、何しようとしてたっけ?って。

周りに人がいない分、自分にフォーカスできる。

電波障害ってもうないかもしれないけど。

TVが終わって砂嵐。