子供時代の記憶は、一生消えない。
気分の落ち込みどきに現れる。
幽霊みたいに付いてくる。
影が恐いと泣いていた。
- 今も影は恐い。
モヤモヤしてまとわりつく感じ。
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「学校の事、何んにも話さないね。」
-話そうとしたときに、聞いてくれなかったくせに。
将来なりたいものを話したら、
「そんなんで、食べていけないでしょ!」
いきなり切り捨て。
-その時のショックは大きかった。今も鮮明に覚えている。
今思えば、タイミングが悪かったのかもしれないけど。
もうトラウマ。
-母には、何も話したくない。
私の日記を読んでたことを妹から知らされ、ショックを受けた。
母とは、合わない。同じクラスだったとしても、仲良くなれないと思う。
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やっと高校を卒業して、一人暮らしできると思ってた。
毎日、着信アリ。毎週日曜日には家族総出でやってくる。
無理やり、ファミレス。
でも、私の家族はいつも無言。
漫画に出てくる、”シーン・・・” と いう状況そのもの。
にぎやかなファミレスの空気に合わない。
家族で居て、くつろげたことなんてない。
むしろ、お留守番になることが最高に楽しかった。
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父は、目も合わせてくれなかった。
職業について調べる宿題があった。
こわくて、ドキドキしながら
父になぜ今の職に就いたか質問した。
「・・向いていたから。」
一言で終わり。
私としては、もう少し話せるかと思っていた。
父とも話したくなくなった。
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母は、よく父の愚痴を言ってきた。
私たちは黙って聞いていた。
家の中はいつも冷戦状態だった。
いつ火が付くか分からない状態に、ひやひやしながら過ごした。
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同級生が、自分の親に向かって、笑顔で手を振っている姿が信じられなかった。
「おとうさーん!おかーさーん!」
ドラマかよ・・。
私の家族とは違うんだなとその時、思った。
同級生の中に、苗字が急に変わった子がいた。
私も、変わればよかったのにって思ったことがある。
でもみんな、暗い顔してたけど。
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大人になって、よくよく調べると、私の性格の原因になっていたらしい記憶。
大人になっても、まとわりつくんだな。
親は恐ろしい。
小さい私、よく頑張った。